角川学芸出版、販売感謝会開く 角川選書は今年シェアNo1目指

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2009年3月17日
角川学芸出版は3月9日、東京・千代田区のホテルグランドパレスで第2回角川学芸出版販売感謝会を開き、第1部販売研究会ではシェアNo1を目指す角川選書や『角川現代短歌集成』、『俳句教養講座』、など09年の重点企画と販売施策を説明。第2部表彰と懇親会では各部門の表彰を行った。当日は全国から角川選書年間販売実績上位書店、同社の大型企画の増売書店、39法人45人が参加。第1部の販売研究会では、角川学芸出版・青木誠一郎社長が、実績について、角川選書が前年比38・4%増、角川ソフィア文庫が同70%増以上と報告し「スタッフ総出で書店をリサーチさせて頂いたが、ソフィア文庫、選書もステージが1段、2段上がったと実感できた」と感謝。この後各編集長から重点企画の内容が説明された。角川選書については、第一編集部・大蔵敏選書・叢書編集長が、創刊40周年をおえた角川選書を「今年度は選書のシェアナンバーワンを目指す」とし、09年度の目玉企画を説明。同選書は昨年実施した特別報奨企画を延長。報奨内容は全点セットSがスリップ1枚50円、棚150冊セットA、棚100冊セットBは同1枚40円。参加条件はセット注文かセット規模に相当する欠本補充。申し込み締め切りは3月27日。出庫は4月6日からで条件は11カ月長期委託。角川ソフィア文庫は青木社長が、4月に「ビギナーズクラシック日本の古典第3期」の刊行を開始し、秋には「詩歌の世界?人と作品?」シリーズをスタートすることなどを説明。辞典関係については宮山多可志常務が、4月下旬刊行予定の『皇室辞典』(A5判函入、約600?、予価本体5000円)、09年末刊行予定の『古典基礎語辞典』(四六判函入予定)などを紹介。さらに、今夏公開の映画「ホッタラケの島」ノベライズ本など関連書、3月26日に3冊同時搬入発売の『えんぴつ文字練習帳』、『(仮)DVD付オバマ大統領夫人スピーチ』などが紹介された。短歌については、杉岡中『短歌』・『the寂聴』編集長が、『短歌』創刊55周年記念出版として、10月刊行予定の全国1500歌人の3万首を3000項目に分類した『角川現代短歌集成』(全4巻別巻1、各巻A5判、平均400?、予価本体各4000円)を紹介。俳句については、第2編集部・俵谷晋三書籍編集長が10月刊行予定の『俳句教養講座』(全3巻、四六判、本体予価各2400円)を紹介。角川グループパブリッシング・田村修一取締役営業本部長が重点商品の販売企画について説明した。第2部表彰式・懇親会で角川出版販売・塚田正晃社長は「今日は文化を大切にしたい書店にお集まりいただいている。勉強させていただき、日本の文化のために頑張ろうと思う」とあいさつ。表彰式では、角川選書部門販売感謝賞が、紀伊國屋書店、ジュンク堂書店、丸善に、角川選書部門特別賞が明屋書店、啓文社に、企画部門賞が三省堂書店、紀伊國屋書店に、ベストセールスマン賞には、?坂書店・宮前美次取締役、積文館書店・本山敬一取締役外販本部長に、青木社長から贈られた。