神奈川トーハン会、8店減の66書店に 嶋崎会長が支払いの長期

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2009年2月19日
神奈川トーハン会は2月18日、箱根湯本のホテル岡田で第37回総会を開き、嶋崎欽也会長(文教堂)は「金融機関の貸し渋りで書店は100%支払いが出来なくなっている。そのために制度を変えて長期、延勘支払いを増やして欲しい」と求めた。会員書店30人、出版社60社、トーハンの風間賢一郎副社長、阿部好美常務、志村真嗣取締役、木下雅浩神奈川支店長他などを含め105人が出席。小林康記副会長(平坂書房)が開会のあいさつを述べ、嶋崎会長を議長に議案を原案通り可決した。役員は、内田喜康副会長(内田屋書房)が退任、後任に筒井正博幹事(伊勢治書店)が新任。婦人部を解散し青年部に統合する組織変更を行った。VU(バリューアップ)コン実績は、前期が10位、後期が1月末で21位、総合14位で達成率88・1%と報告された。会員数は08年末で前年同期比8店減の66書店。寺田悦子婦人部長が出席者を紹介。総会後は「開港150年を迎える横浜」をテーマに地元ボランティア代表が講演した。嶋崎会長は?雑誌の広告減収を定価アップで補ってはどうか。書店も利益が増えるので、売り切る体制に取り組む?書籍は平均価格が500?8000円と低く、初めから文庫、新書で出すのでは売り上げが上がらないと述べ、さらに長期、延勘への制度移行を訴えた。トーハン・風間副社長は「1月のPOS調査で一時は前年比で90%を割りそうになった」とし、今年は「雑誌の復調」「読者に支持される書店作り」を2大政策に取り上げると述べた。また、責任販売制では角川書店の宮部みゆき『おそろし』が返品率0・12%となったことも報告した。最後にVUコン上位3書店の文教堂、中村書店、伊勢治書店が表彰された。