大阪出版互礼会、面屋理事長「大阪ど根性で」

2009年1月16日

 【関西】平成21年大阪出版業界新年互礼会が1月9日、大阪・北区のホテルグランヴィア大阪で開かれ、出版社、取次、書店、他関係者ら約150人が出席した。

 大阪府書店商業組合・面屋龍延理事長(清風堂書店)は地道に配達をしている書店が配本不足分をコンビニで購入して対応する例を紹介し、2月に流通、支払いサイト、配本パターンの書店間格差について、日本書籍出版協会・菊池明郎副理事長(築摩書房)と日本書店商業組合連合会・柴崎繁副会長(王様書房)を招き講演会を開くことを報告。そして「今年の最大のテーマはどうすれば地域の書店が長く商売を続けることができるか。大阪のド根性を出して今年も皆さんと一緒に頑張っていきたい」と述べた。

 トーハン・加藤悟近畿営業部長の乾杯の発声で開宴。アトラクションで村上社中による「越中おわら風の盆」の踊りも披露され出席者を喜ばせた。

 閉会の挨拶で大阪屋・南雲?男常務は「この互礼会の会話の中でも厳しい話しばかりだった。もう従来の制度、ルールは疲弊し、大きく変わらなければならないという地殻変動がいよいよきている。業界3者は新しいステージで共存共栄を図らなければならない。それに3者と言いながら結局はそれぞれ後ろに抱えている読者、消費者目線で改革を遂げていくことが必要。関西出版界、総じて課題を克服していこう」と力強く述べた。