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誠文堂新光社『「平穏死」を受け入れるレッスン』刊行へ

2016.06.20

 誠文堂新光社は7月4日、特別養護老人ホーム・芦花ホーム常勤医の石飛幸三氏の著書『「平穏死」を受け入れるレッスン 自分はしてほしくないのに、なぜ親に延命治療をするのですか?』を初版1万2000部で発売する。現場の第一線に身を置く著者が「延命治療」との向き合い方を提示する話題作で、新聞広告出稿も決定している。

 広告は、7月第2週、もしくは第3週の週末の朝刊、朝日新聞全5段。その後、各種媒体で広告展開を予定。著者の露出を増やすべくパブリシティにも力を入れており、発売直前に著者がセミナー等で知り合った関係者約4〜5000人に告知メールを送るなど、拡売に向けて動いていく。なお、6月10日発売の『文藝春秋』7月号で「多死社会で終末期医療が変わる」を石飛氏が執筆し、同書にも触れている。

 同社で書籍の発売前に全5段広告を決めるのは初めて。「これまでは『店頭の動きをみてから…』という感覚だったが、これからは仕掛けるタイミングがあったら仕掛けたいと思っている。この本はまさにそうなのではないか」と編集担当の青木耕太郎氏。目標部数は「100万部」だと意気込みを示す。

 書店からはパブリシティへの期待が大きく、実用書、話題書コーナーでの多面展開を予定している店舗も多いようだ。

 これまでの石飛氏の著書は延命治療を受ける立場にある人に向けたものや、老衰のメカニズムを説くものが中心だったが、今回刊行する『「平穏死」を受け入れるレッスン』は、老衰死を看取る「家族側」に向けて執筆した。穏やかな「老衰死」を見送るうえでの心の持ちようや、「老い」「いのち」に対する考え方など「延命のジレンマに対しての解決策」(青木氏)が書かれている。

 著者の石飛氏は、50年にわたり血管外科医として活躍し、2005年から現職に。10年には、『「平穏死」のすすめ 口から食べられなくなったらどうしますか?』(講談社)を刊行し、自然な老衰死のあり方と穏やかな看取りとして「平穏死」という考え方を提唱し注目を集めた。

 その後も数社から著書を刊行。高齢化社会の深刻化が進むにつれ「平穏死」の考え方は徐々に浸透し、15年には石飛氏が出演したNHKスペシャル「老衰死 穏やかな最期を迎えるには」が放送され、同作は国際的な映像メディアコンペティション「ワールド・メディア・フェスティバル2016」で銀賞を受賞した。

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